借景をデザインする(2006)
坂の上にあるこの家は、恵まれた周囲の風景と一体化するように計画された。
どの部屋も外部に大きく開かれ、その窓からは、赤城、子持、榛名……。 その全景が、あるいは遠く山並みが、また緑の中腹が目に飛び込んでくる。 日が落ちる頃には、居間に続くデッキから見事な夜景が遠望できる。
自然と家族がいつも向き合って、のびのびと暮らせる。 階段をコアに、子供たちが楽しそうに走り回っている。 視線の広がり、床や壁の肌触りの心地よさ、暖かさ。 おおらかで、シンプルな間取り。 ……そんな家をつくりたいと思った。
ゆず、ふき、むぎ……この家に住まう3人の姉妹。それぞれに個性的で、活発で、かわいらしい女の子たち。 彼女たちにとって、この家で育ったこと、家族とのふれあい、窓に映る季節の移ろい。 さまざまな情景がいつまでもステキな思い出となって残されるような……そんな家を。
基本データ |
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延床面積 | 132.5㎡ ≒ 40坪 | |
構造 | 木造枠組工法(2×4) | |
仕様 | 外壁 | 白州そとん壁(一部 ウエスタンレッドシダー縦貼り) |
床 | カリックス産レッドパイン | |
壁・天井 | ルナファーザー+リボスデュブロン(一部天井 シナ合板目透かし) |