CASA 倉賀野BOX
倉賀野にあるその家の前には、竹林が残されている。 そのまた向こうには、貯水池が広がっている。 CASA-KURAGANO BOX は、どの部屋も、浴室までもが南面に開かれている。 開け放した窓から、心地よい風が、竹の葉をゆるがせて吹き抜けていく。 そのかすかな音を耳にして、休日には朝からバスタイムを楽しんでいる。 デッキに出て、珈琲ブレイクとしゃれている。
例え市街地にあっても、小さな庭でも、たった一本の木でも、自然とのかかわりを考える、季節を感じる。 それが、ばうはうす流のモダン＋ナチュラルの思想。
施主Ｙ氏の仕事は建築の塗装業。 奥様もご結婚前には輸入住宅系の建築会社に勤務されていた。 セルフビルドで建てられた隠れ家──というか小さな別荘もあるという。 言ってみれば、プロとして厳しい目で取り組まれた住まいづくりである。
エントランスホールの大きな吹き抜けに架かる、Ｈ鋼と木を組み合わせたスケルトン階段。 ファイバーグレーティングのバルコニー。 ガルバリウム鋼板の外壁に多手張りの米杉をアクセントに……。
私たちのさまざまな提案を快く受け容れていただいたのも、プロとしての見識があってこそ。