火房のある家 〜薪ストーブへの思いが
立ち止まること、振り返ること・・・それも、時には必要だと思う。 赤々と燃えるストーブの火が、忘れかけていた大切な“何か”を思い出させてくれるかも知れない。
伊勢崎のこの家には「火房」と名づけたスペースがある。 そこにはイタリアから運ばれたピアゼッタ(薪ストーブが)置かれている。 ストーブの前には3帖の琉球表の畳が敷かれ、吹き抜けの壁には珪藻土が塗られている。 いかにもイタリア的なデザインのピアゼッタが、「和」の素材を用いた空間に不思議にマッチしている。 それは、共通項としての「暖かさとやさしさ」があるからかもしれない。 外部にモダンなデザイン性を持ちながら、人が暮らす暖かさを感じさせるこの家。
これもまた、私たちの「すこやかさの意匠」である。