環境カウンセラーの家

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1999年竣工の「環境カウンセラーの家」。梅の木の向こうの屋根にもう一枚パネルが載っており一般家庭では平均的な3kwシステムを搭載している。 電力会社が太陽光発電での余剰電力を買い取る制度をスタートしたのは1992年のこと。設置以来インバーターを1度交換し、現在でも変わらず稼働しているこのシステム。 余剰電力売価が約24円(1kwあたり:2009年8月現在)で、多い月で10,000円前後、少ない月で5,000円程度の収入になるそうだが、採算は全くとれていないそうだ。

竣工当時

収入に関していえば、暮らし方により差がある訳だが、夏場はクーラーが好きではなく使わずに過ごされ(・・・土地柄も)、畜暖ストーブで冬を越されるそうで比較的、 冷暖房を電力には頼らない暮らし方をされているご様子。 この暮らし方には、もちろん家主のポリシーなどもあるとは思うが、ポリシーだけでは 日々の暑さ寒さは凌げないのが現実である。当然、家自体のエネルギー性能も関係してくる。 家のエネルギー性能と言う概念を一言で説明するのは難しいが、簡単には年間電力消費量を灯油(リットル)に換算する方法があるので、試しにご自宅の使用量を計算し、CO2排出量まで算出してみては? もちろん、家族構成によっても大きく開きがあるので、ひとつの目安として捉え環境への取り組みへの一歩とするのはどうだろうか。

ご存じのように、ばうはうすの家づくりのコンセプトは、地球に迷惑をかけない家づくり(少しおおげさですが)。 太陽光発電をはじめ、エコ住宅などがブームになりつつある昨今(技術の進化と共に性能もアップします)、 「環境カウンセラーの家」は、住まい手と共に進化する家づくりの大切さがここにも在ることを教えてくれます。

【参考リンク】一般社団法人太陽光発電協会