Kevipaの家 〜暮らしとアートの混在
工房と自宅を2棟。画家奥様と愛犬と、カヌーと、そしてアトリエがある。 モダンアートとしての抽象画を描いていた施主は、この新築を契機に、原野・湿原・河口の風景を描くようになった。 カヌーイストでもあり、制作以外の時間をフィールドで過ごすことが多い。 「家」はただのきっかけだったのかもしれない。
もっとも、スタイル・技法が変わっても、そのモチーフは「風」であり「風の記憶」なのだそうだ。 この家の住まい手は、他に彼のお母さんとインテリアデザイナーの奥さま、そして愛犬のケビン。
この生活感に少し欠ける住空間は、アトリエであり、カヌー工房であり、ギャラリーでもある。
この家の仕上材は、北海道のブナの床材、白い塗り壁、勾配表しの天井に貼られたシナ合板。 装飾性の高いモールディング類などは、徹底的に排除されている。 天井の高い白木と白壁の組み合わせで構成された空間は、民家のように素朴で、単純で、開放感あふれる仕上がりになっている。